朝になっても、昨夜からの雨が降り続き「北本自然観察公園」での環境ボランティアの作業は中止して自然観察会のみとなった。参加者は12名の予定が6名となったが、小雨の中を参加していただき、ありがとうございました。
9時30分より、スライドを使って本日予定していた「ドングリ収集ネット設置」について、学習センタ−の高野さんから説明があった。
ドングリとコナラ各1本の周りにネットを張り、落ちてきた実の数を数えるもので、多い年で1874個、少ない年で5個と年によって大差がある。今年はドングリの花がたくさん咲いたので、大量の見込みとのことであった。
なお、ドングリは花が咲いて実がなるのは2年目、コナラは1年で実がなるそうだ。
10時15分から、高野さんの案内で園内観察に出かけた。教えてもらわないと通り過ぎてしまう遊歩道脇の木や草に、珍しい教材があった。
毛に毒がない毛虫や左巻マイマイ(カタツムリ、右巻きもあるとのこと)、クモは網を張って大部分は下を向いて止まっているが、上向きと横向きが1種類ずついる。また、張った網を一夜で回収して毎日張り直すクモもいるとのこと。
ツリフネソウは新種で「渡良瀬ツリフネソウ」、茎にトゲがある草の名が「ママコノシリヌグイ」、むかし高野山でほうきに使った草が「コウヤボウキ」、カラスウリより小さいので「スズメウリ」など、ユニークな名前の植物がたくさんあり楽しかった。このように貴重な動植物の生息について説明を受け、今回も自然のすばらしさを体験して、11時45分に観察会は終了した。
(報告:金子 博、写真:熊谷康夫)
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