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第3回 環境ボランティア
高尾の森伐採地の草木の刈り取り |
きれいになった場所で記念撮影
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1. 日
時:2018(H30)年10月18日(木)
9:20 a.m.〜12:00 p.m.
2. 場 所:北本自然観察公園
3. 参加者:12名(内女性1名)
暑くもなし、寒くもなしのボランティア日和であった。男性は帽子・作業着・長靴姿、手袋着用、紅一点の伊地知さん(専攻課程2期)はヤル気満々の作業着姿で、とても嬉しかった。
始めに、学習センターの松倉さん・早乙女さんより本日の作業場所、「高尾の森伐採地」の手入れについて草木を刈り取り
、日が当たるようにすると、オカトラノオやアカネスミレの自生が期待できるとの説明があった。草刈りカマや剪定鋏で草木や雑木を切り取る作業である。
作業開始前に体操をし、草刈りカマの取扱に十分注意することや、水分補給、適度に休憩とるよう注意喚起があった。
作業場所の「高尾の森」は、広範囲に草木や雑木が生い茂っていた。12名が一斉に作業開始。10分もすると快い汗がでてくる。皆さん元気、かなりスピディーに刈り取りが進み、最初予定していた範囲を一時間もかからず終了した。
休憩中、自然学習指導員の早乙女さんがカマキリを3種類捕まえてきて、説明してくれた。ヤブカマキリ・オオカマキリ・コカマキリは、全て肉食とのこと。また、公園内で今まで見つかっていなかったカマキリが見つかったとのこと。外来種の「ムネアカハラビロカマキリ」で、最近はこのカマキリが増え、在来の「ハラビロカマキリ」が減少しているとのことであった。
特に大きなカマキリを見つけたら・・・
・ハラビロカマキリ:背中に白斑があり、
腹部の幅は広く赤っぽいしまあり。前あしに
3〜4個のイボ状突起あり。
・ムネアカハラビロカマキリ(外来種):腹部が
広く赤くなる。前あしに多数のトゲ状の突起あ
る。(オオカマキリも赤いので注意)
なお、ムネアカハラビロカマキリは、中国から輸入される竹ぼうきに6〜8mmの卵が付いたまま国内に入り、繁殖しているとのこと。ホームセンター等で竹ぼうきを買うとき、カマキリの卵(写真参照)が付いていたら取り除き、撲滅に協力してほしいとのことであった。
休憩後、残りの作業を続けた。皆さんの頑張りで、予定の倍近い広さを刈ることができた。周囲には、紫の花びらをつけたすみれが咲いていた。わらびも見つけた。
作業終了後、恒例の観察会に移った。
楠の実:樟脳の匂い、クサギの赤い花:ピーナツの匂い、ワタラセツリフネソウ新種:絶滅危惧種、ツルマメ(枝豆の元祖):食べられる、ハッカの赤い花:希少植物、カヤネズミの巣:カヤの上部に草で丸い巣をつる(直径5cmくらい)。4個も見つかり、例年より多い。カラスウリ(メス
♀)の赤い実は鳥を呼ぶ。
モズが大きな木のてっぺんに止まって、大空に向かってキューンキチキチと鳴く声が心地よかった。環境ボランティアに参加すると、日頃気づかない、いろんな植物・鳥・昆虫等に出会え、貴重な体験ができて楽しい。
次回は3月15日(金)、皆さん、ぜひ参加してください。
(報告:金子
博、写真:熊谷康夫)
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高尾の森伐採地:作業前
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作業開始
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作業風景
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奥へ奥へと進む作業
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作業が終了した高尾の森伐採地
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外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の卵のう
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サッカーボール大のキノコ?名前は「オニフスベ」
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巨大キノコ、おそらく「ノウタケ」の仲間
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2009年新種記載!「ワタラセツリフネソウ」
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観察会風景
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カヤネズミの巣。日本最小のネズミ、
体重は7〜14g、尾は長い。
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クサギの赤い実
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カラスウリ
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モズの高鳴き
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