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開催日:2019(H31)年3月15日(金)
9:20a.m.〜12:00p.m. 於:北本自然観察公園
・ 参加者:13名
当日は、風もない作業日和で公園の木々も芽吹き出し、淡い若緑が生命力を伝え青空に映えていた。
松倉さんと祝(いわい)さんの両指導員の案内で、9時40分から作業開始。作業内容は、公園入口のふれあい橋のたもとに、台風で倒れた「ハリエンジュ」(別名ニセアカシア。きれいな花が咲くが、鋭いとげがあり作業には難渋するとの説明)の大木の整理であった。
太い幹部分はのこぎりで交代しながら適当な長さに切って、園内の標柱17番の地点の通路脇に運び、アラゲキクラゲ・タマキクラゲ・ベニヒラダケなどの繁殖木とルリボシカミキリムシやノコギリクワガタの生息木とした。指導員のはなしによると、これが野生生物の生息区間の創生だそうだ。 枝葉は、剪定ばさみで細かくしてブルーシートに載せ、玄関わきの堆積所に運んだ。
参加メンバー全員が、鋭いとげに対応するためゴム手袋をして、それとなく丸太切り、枝葉処理、リヤカーでの運搬など、阿吽の呼吸でそれぞれが分担して効率的な作業ができた。1時間ちょっとの作業で、ふれあい橋のたもとは見違えるようにきれいになり、かつ、楽しくよい汗をかくことができた。
11時から、恒例の自然観察会。祝・松倉の両指導員から説明を受けた。先ずは、玄関前の日当たりのよい明るいところに咲く可憐な春蘭、関西方面に多い白花タンポポ、800カ所も認められたという赤ガエルの卵塊とオタマジャクシ、見上げる大木の上の黄色スズメバチの巣、セグロセキレイ、セキレイ、カワセミの姿。湿地に残るアライグマの足跡、二百年のエドヒガン桜、葉をもむと胡麻の匂いがするゴマギ、スミレ…などなど。のんびり、楽しく、和気あいあいの観察会であった。
(報告:栗原昭男、写真:熊谷康夫)
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