「彩央会」独特のイベント「一芸披露会」を北本市の文化センターで6/15(土)に開催した。
第一部の「一芸披露会」は総合司会の熊谷さんの歯切れの良いオープニングコメントで前へ動き出し、民話の女性三傑が語り始めると、会場はたちまち水を打った様な静寂に包まれてしまったのは流石でした。「びわ池」の萩原澄江さん、「オモタイの地蔵様」荒井澄子さん、「まつりご」間中喜久江さん、何れ劣らぬ磨き抜かれた話術は、暖かなそして厳しく暖かい「熱」で客席の隅々まで“聴かせてくれた”のです。
続く、専科4期/石井敏雄さんの「五木ひろし他のものまね」は、歌は勿論のこと身振り・手振りと、その存在感そのものまで似せてしまおうとの情熱がこもっていました。よく見れば、表情そのものまで五木ひろしになりきって、あの絶唱のポーズそのものまで本物。また、一旦会場を出たので何かと思えば、柴又「ふうてんの寅さん」そっくりの衣装になり大きなカバンを提げて再入場したのには満場爆笑となりました。
更に続く、19期/「二十四式太極拳」は友情出演の丸山朝夫さんが、さいたま市から駆けつけてくれ、渡邉登代子さん、嶋田光孝さん、深町登美子さんの4名の息がピッタリ揃う素晴らしさで、鍛え抜かれた練習の結晶を見せてくれました。
休憩後の22期/倉林正和さん、日高正洋さんのマジックは「彩央会」一芸披露会に新たなジャンルを導入してくれました。お二人とも落ち着き払った所作に加え、小道具・服装とも手品師に成りすました上にBGMの調べ宜しく客席を沸かせてくれました。
そして、専科4期/金子由美子さん、宮澤智枝子さん、清水君代さん、鴨田正さんの手話は金子さんの客席を魅了する巧みな話術と軽やかなテンポで観客全員が手振り身振りとなりました。
トリは、「講談/瓜生岩子一代記」で真打
外川澄輝さんが締めてくれたのは圧巻で、今までに倍する縦横の話術と情熱と行き届いた知識で会場を呑み込む勢いでした。
会場撤収の後、部屋を変えた懇親会では総合司会の佐野前会長が、絶妙のトークで出席者を寛ぎにいざなってくれました。
最後に、「彩央会
一芸披露会」は感動と共感の、我を忘れる場でしたが、何よりも嬉しかったのは準備作業のため、当日、集合時間 12:40p.m.には役員の皆様方が続々と馳せ参じ、会場の利用開始時間を今や遅しと待機してくれたことでした。
(桶川)/栗田
記
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