自然観察公園で自然観察

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地域ボランティア(4)  北本自然観察公園-3
    
小雨のため、自然観察会に切り替えて実施

ビオト―プ見本園で観察会

・日 時:
  2017(H29)年3月14日(火)
        9時20分〜11時30分
・場 所:
 北本自然観察公園
     (埼玉県自然学習センター)
・参加者:7名

 天気予報では、日中は曇りで雨は降らないとのことであったが、朝になって見ると小雨が降っていて、急変の天気に気をもみながら北本自然観察公園に向かった。指導員の方と打ち合わせをして、屋外作業の予定を自然観察に変更した。
 スライドで平成28年度に行ってきたビオトープ見本園の樹木の伐採、雪で倒れた竹林の片づけ、外来植物のオオブタクサの抜き取りなどの紹介とその後の生態系の変化について説明を受け、ビオトープ見本園での生き物観察へ向かった。

1.「ニホンアカガエル」の卵塊
           (絶滅危惧種)
 ビオトープ見本園の池はニホンアカガエルの生息地で、卵塊が10個くらいあった。その1つを網ですくい上げると、直径10cmくらいのゼリー状の卵塊が入っていて、手で触ってみた。黒色の点が2,000個近くあり、この中で生き残れるのは4個くらいとのこと、厳しい生存競争があることを知った。生息地は林の中で、卵を産むときだけ池に来るとのこと。近年、林があって近くに池がある環境が少なくなり、絶滅危惧種に指定されている蛙である。
2.「ヤゴ」(ヤブヤンマ)
 池の中の落ち葉をすくい上げると、ヤブヤンマの幼虫のヤゴが見つけた。かなり 大きくなっており、頭や顔や羽根はもうトンボの形で、掌の上で観察した。
3.「アリジゴク」
 ビオトープの池と建物の間に、すり鉢状の砂穴を構えたアリジゴクは、蟻が砂穴に入って来たとき砂が崩れ易いように、オシッコをしないと言われていた。疑問に思ったある小学生が夏休み中に砂の下に給水紙を敷いて観察した結果、紙に黄色い斑点が残っていて、オシッコをすることが判明したとのこと。
4.「ツチグリ」
 地上に発生した栗の形をしたキノコで、雨つぶが当たると胞子を四方八方にまき散らし、子孫を残しているとのこと。指先でチョンと突くと胞子が出た。

 また、春先の芽吹き植物「スイカズラ」は、気温が低いときは若葉を丸めているが、暖かい日中は若葉を大きく広げる。「ウグイスカグラ」は、鶯が神楽を舞う姿に似ており命名された等、おもしろい話が聞けて、有益であった。沼ではコガモやカワセミも見られたし、ガビチョウやジョウビタキが鳴いていた。学習センターでは、「バードカービング展」が開かれていたので見てきた。              
        (報告:社会活動部 武井 章、
                 写真:                 熊谷康夫)

ニホンアカガエルの卵塊


ヤブヤンマ(ヤゴ)


ツチグリ(キノコ)


前回作業で造った落葉溜め


観察会風景
 

ウグイスカグラ


           バードカービング展      先頭に戻る