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クラブ活動報告「映画を楽しむ会」- 14
『イブの総て』:女性の情念、一念とは? |
本日の参加者の皆さん |
・日 時:
2017(H29)年6月19日 (月) 9:30 am〜12:20pm
・作 品:「イヴの総て」
米国公開/1950年(昭和25年)、モノクロ/138分
・上映館:
こうのすシネマ
(エルミこうのすアネックス3階)
・参加者:9名
・昼 食:エルミこうのす1階、居酒屋『はなの舞』
華やかなブロードウェイ。
その舞台の裏側で、ベテラン女優マーゴ(B・デイヴィス)と新進女優イヴ(A・バクスター)は、自らの名声をかけた戦いを繰り広げる。
40代を迎えたマーゴは、自分の演技力と反比例して、美貌の衰えに不安を持ち始める。一方、マーゴを目標に女優を目指すイヴは、マーゴの身の回りの世話をすることとなる。
イヴの可憐さと優しさに観客である私たちは、次第に心を惹かれていく。しかし、時がたつにつれて自分の欲望、野心に満ちた計画的な行動をとるイヴに、驚かされる。
イヴは、目標実現のためにいくつかの仕掛けをかけ、男性を虜にしていく。マーゴは、悩みながらも演出家との愛を育み、自分の役をイヴに譲る。
イヴの凄まじさに比べ、マーゴの心の動きにほっとする私たち。アカデミー賞では、作品賞、監督賞ほか6部門を受賞。期待を裏切らない2時間18分であった。
今回は昼食会の折に、参加した皆さんから映画の感想を一言ずつ述べていただいた。
・武井 章:「違う世界へ連れて行ってもらった。どんでん返しがあった。」
・町田 勝重:「裏の社会を知って、大変だったのだと思った。」
・岡田 みえ子:「女性のすごさ、人間の醜さ、男女のカラクリ。すごく大人になった。」
・熊谷 康夫:「華やかなブロードウェイの舞台裏も、ビジネスの世界と同じだと思った。」
・瀬山 宏昭:「イヴの総て‐秘かに想像したより意外な展開に、引き込まれてしまった。」
・伊地知由紀子:「1950年代の米国はすごい世界。憎しみと嫉妬心が、誰にもあるんだなあ。」
・深井 みち子:「主人公になって、楽しく見せてもらった。アメリカの男性は優しい。」
・信末 善男:「1950年代は、日本と大分違う。会話にジョークが良く出た映画であった。」
*女性陣から、日本人男性に提言があった。
・日本の男性は、照れている。女性は、男性からの優しい言葉を待っている。
・外国人は、女性の扱い方がうまい。
・思ったことを、言葉で女性に言ってほしい。
今回で14回目を迎えたが、ランチタイムぎりぎりの2時30分までおしゃべりが続き、楽しい一時を過ごすことができた。
次回は7月14日(金)、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」である。
(報告:瀬山宏昭・写真:熊谷康夫) |
「はなの舞」での昼食会 |
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