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「映画を楽しむ会」活動報告‐59
ドライビング Miss デイジーを鑑賞
元教師のユダヤ系 老婦人と初老の黒人運転手との物語 |
本日の参加の皆さん
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日 時:2022(R4)年9月15日(木)9:30a.m.〜11:50
・ 監 督:ブルース・ペレスフォード
・ 出 演:ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン、
ダン・エイクロイド
・ 作 品:1989年/アメリカ/カラー/99分
・ 会 場:こうのすシネマ
・ 参加者:7名
・ 昼 食:予約せず各自で
1948年(昭和23)、ジョージア州アトランタ。元教師のユダヤ系 老婦人デイジー(ジェシカ・タンディ)は、ある日、買い物に出かける際に、隣家の生垣に車を突っ込んでしまう。息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、母親のために初老の黒人運転手(モーガン・フリーマン)を雇う。初めは意固地にホークを拒絶していたデイジーだったが、彼の真面目な仕事ぶりと正直な人柄に魅かれ、どこへ行くにもホークの運転する車に乗るようになる。
時は経て1971年(昭和51)のある朝、いつものようにデイジーの家を訪れたホークは、錯乱しているデイジーを発見する。突如あらわれた認知症により、自身の教師時代に戻って子供たちの宿題を探し回っているのであった。デイジーをやさしくなだめるホーク。23年前の初対面の時は、ホークを拒絶して車に乗らなかったデイジーが、そんな彼に対し「あなたは一番のお友達よ!」と告げる。ほろっと心温まる場面であった。なお、2年後に老人ホームに入った。
◆ 主な受賞
・ 1989年度(第62回)アカデミー賞:作品賞、
主演女優賞/ジェシカ・タンディ、脚色賞、メイクアップ賞
・ 1989年度(第47回)ゴールデングローブ賞:作品賞、
主演男優賞/モーガン・フリーマン、
主演女優賞/ジェシカ・タンディ
・ 1990年度(第44回)英国アカデミー賞:
主演女優賞/ジェシカ・タンディ
・ 1990年度(第40回)ベルリン国際映画祭最優秀共演賞:
ジェシカ・タンディ&モーガン・フリーマン
(こうのすシネマの上映作品紹介、および、
ウィキペディアを参照・引用)
(報告・写真:熊谷康夫)
<参加者の感想>
● 古荘元信さん(専攻5期、北本市)
『ドライビング Miss
デイジー』は、元教師でユダヤ人の未亡人(デイジー)と初老の黒人運転手(ホーク)とのふれあいを描いたヒューマンドラマ。生真面目で頑なデイジー役のジェシカ・タンディの演技と、ユーモラスでとぼけた味のホーク役を演ずるモーガン・フリーマンの演技が対照的で、楽しめました。
ホークがデイジーを乗せてアラバマ州モービルに行く途中、警察官に呼び止められて検問を受けるシーン、黒人はガソリンスタンドのトイレを借りられないため、ホークが道の途中で車を止めて茂みの中に入って用足しに行き、デイジーが車中で不安げに待つシーンでは、アメリカ社会の人種差別の根深さをつくづく感じました。また、前回の『レインマン』の感想で松本さんが物語に登場する名車「ビューイック」のことを述べていましたが、今回の映画にもハドソン、クライスラー、ウィンザー、キャデラックといった高級車が次々と登場し、改めてアメリカという国が車社会なのだと感じました。
終わってからエルミSMのフードコートで、「川幅うどんとコロッケ」を初めて食べましたが、美味しかったです。
● 深井みち子さん(専科6期、桶川市)
凛として生きてきたデイジーにも、やがて物忘れや錯乱症状が出たりして、老人ホームで暮らすようになりました。その場面をみて、「明日は我が身」といろいろ考えさせられました。一日を嫌な顔をせず元気よく過ごしたい、と思いました。
今日は久しぶりの参加で皆様にお会いできて、うれしかったです。
● 石黒廣行さん(専攻3期、北本市)
今回の映画の案内をいただき、ストーリーに大変興味を持って参加しました。主役である俳優の年齢の設定が自分の歳に近いので、これからの人生の指針になるかもしれないと期待して鑑賞しました。
人間は若い時どんなに立派な仕事をしていても、老いは知らぬ間に進行し、ボケが始まる。映画は老境に入った白人の女性と初老の黒人の運転手との触れ合いを描くドラマで、最初は心を開いてなかったが、ある出来事から心を開き、つかず離れずの関係が続く。見ていて温かい気持ちになった、素晴らしい映画でした。
当時の背景として、50年以上前の大型アメリカ車や当時の綿工場の機械が画面に見られ、アメリカがヨーロッパに対して繊維製品の大工場あったことを思い出しました。このように現在の社会から数十年前の社会を見ていると、世界の工業製品の進歩と自分の年齢を感じるようになりました。
● 武井 章さん(専科3期、北本市)
60年くらい前になるでしょうか、「風と共に去りぬ」の文庫本を読んだ記憶が一部甦り、アメリカの南北戦争の時代、南部アトランタ付近の綿花プランテーションの大富豪の娘スカーレットオハラの半世で、黒人の人種差別を思い出しました。黒人運転手ホークが、人種差別の社会的な扱いを跳ね除けてゆく言動に感銘しました。しかし、現代でもアメリカの警察官による黒人の人種差別問題がテレビで時々放映されていて残念ですね。
以 上 |
昼食風景-1
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昼食風景-2
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昼食風景-3
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昼食風景-4
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上映中の作品ポスター
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近日公開作品
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10月末、公開の作品
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