映画… 「無法松の一生」鑑賞

	「映画を楽しむ会」活動報告‐65 『無法松の一生』を鑑賞 ‐ 三船が挑んだヴェネツィア映画祭・金獅子賞作品 ‐
	本日の出席者の皆さん
	・日　時：2023年3月22日（水）10：00～11：50 ・監督：稲垣　浩・出　演：三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志、　　　　　有島一郎、宮口精二、笠　智衆・作　品：1958年/日本/カラー/103分・会　場：こうのすシネマ・参加者：９名・昼　食：サイゼリヤ＜解説＞　戦時中の1943年（昭和18年）に公開され、大ヒットした阪東妻三郎主演『無法松の一生』から15年、稲垣浩監督が、人気絶頂の三船敏郎を主演にカラー、スコープサイズで自らリメイク。オリジナル版は検閲によっていくつかの場面がカットされてしまったが、このリメイクはヴェネツィア映画祭・金獅子賞を受賞。監督は無念を晴らした。＜物語＞　明治三十年、初秋。九州・小倉の古船場に博奕で故郷を追われていた人力車夫の富島松五郎、人呼んで“無法松”（三船敏郎）が舞い戻ってきた。ある日、松五郎は木から落ちて足を痛めた少年・敏雄を助け、それが縁で敏雄の父・吉岡大尉（芥川比呂志）の家に招かれるようになる。酔えば機嫌よく唄う松五郎だが、大尉の妻・良子（高峰秀子）の前では照れくさくなり、声も出なかった。大尉が急死した後、松五郎は吉岡家の面倒を見るようになるが―。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（以上、公式サイトより引用、写真：熊谷康夫）＊参加者の感想 ● 加藤　照さん（未来・令和３年）　ひと言で言い表すと、日本映画はいいなと感じた。字幕に脚本伊丹万作と出ていた。万作氏は伊丹十三氏の父である。作品は万作氏が生まれた明治３０年頃の九州小倉の車夫、通称〝無法松″の伝説的物語で、古き良き日本の風景、日本人のメンタリティが随所に見られた。　作品の時代は今から115年前で、三船敏郎、高峰秀子のコンビの映画は65年前のもので、侍のイメージが強い三船が、凛として美しい高峰への思慕、昔気質のプラトニックラブ、人間味を演じており、とても新鮮に感じた。後半の祇園太鼓の撥さばきは小倉名代の無法松の真骨頂、古賀政男のメロディ、村田英雄の名調子が聞こえてくるようで、花火を愛でながらのクライマックスは日本の情緒、絵になる。松五郎没後、地元顔役の結城氏（笠智衆）立会のもと行李の中を改める。吉岡家妻子名義の預金通帳が見つかり、当時の金額で500円が預金されていた。そのことを知り、吉岡夫人（高峰）は泣き崩れるのであった。折しも、ＷＢＣで侍ジャパンが世界一を奪還した時間帯と重なり、サムライはいつの時代も感動を与えてくれるなあと感じた。いい映画に感謝である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上	近日（3.24～）上映作品
		近日（4.21～）上映作品
		近日上映作品
	サイゼリヤで昼食	左手前の前島さん（89歳）。当日、偶然で映画館に来場して会食に参加。