・日 時:2023(R5)年2月17日(金)
10:00a.m.〜12:30p.m.
・監 督:テリー・ギリアム
・出 演:
ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス、
アマンダ・プラマー、 マーセデス・ルール
・作 品:1991年/アメリカ/カラー/137分
・会 場:こうのすシネマ
・参加者:12名
・昼 食:なし
<解 説>
過激で挑発的なトークで人気を博しているラジオDJのジャックは、自分の番組に刺激されたという若者が銃乱射事件を起こしたことに衝撃を受ける。事件のせいで、地位も名誉も失ってしまう。
3年後、ジャックは恋人アンの経営するビデオショップを手伝いながら、抜け殻のような毎日を過ごしていた。ある晩、埠頭で泥酔していたところを、若者たちの浮浪者狩りに遭い危機に陥るが、ホームレスのバリーと仲間たちに助けられる。バリーは、自分は神から「聖杯」を探す使命を与えられていると熱く語り、ジャックに探索の手助けを求める。その後、ジャックとバリーの奇妙な友情が描かれる。
フィッシャー・キングが手に出来なかった聖杯は、ジャックによってバリーにもたらされる。最後に、二人のそれぞれのカップルがハッピーエンドに収まったことに、何となく安堵を覚えた。
ビデオショップのオーナー・アンを演じたマーセデス・ルールは大変魅力的で、しかも確かな演技力でアカデミー助演女優賞を受賞している。もう一人のお相手のリディアを演じたアマンダ・プラマーは、バリーが想いを寄せるシャイな女性をエキセントリックながらチャーミングに演じ、その好演が目立っていた。
(報告:岩佐正二、写真:熊谷康夫)
*参加者の感想
●古荘元信さん(専攻5期、北本市)
この映画は、全く予備知識もなく観た私には分かりにくく、正直のところ時々居眠りが出てしまった。最後の場面で「聖杯」が重要な意味を持っているのだなということが分かってきたが、キリスト教に疎い私のような日本人には、違和感があった。
家に帰って改めて「聖杯」のことを調べてみたら、キリストが最後の晩餐に用いた杯とあり、使徒たちが十字架上のキリストの血を受けたといわれる神聖な杯の探索をめぐる中世ヨーロッパの伝説があり、アーサー王伝説にも取り入れられているのだそうで、ロビン・ウィリアムズ演ずるパリーが錯乱状態で見る騎士の幻覚は、アーサー王伝説の円卓の騎士のイメージだということが分かった。
最後の場面で、主役のジャックがパリーのために命懸けで盗み出した「聖杯」が奇蹟を起こし、ハッピーエンドとなったが、信仰心のない私には何だか安っぽく感じられた。 |