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「映画を楽しむ会」-97 活動報告
「七人の侍」を観賞
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世界映画史に影響を与えた黒沢時代劇が最新リマスターで甦る 〜 |

参加者一同、14名
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● 開催日時:11月4日(火)、10時上映開始
集合 9時30分〜
● 場 所:こうのすシネマ
● 出席者:14名
● 昼食場所:サイゼリヤ ・・12名
● 作 品:『七人の侍』、
1954(S29)年/ 日本/ モノクロ/ 207分
● 監 督:黒沢 明
● 出 演:三船敏郎/ 志村 喬/ 木村 功/ 藤原鎌足
/ 加藤大介/ 千秋 実/ 宮口精二/ 左 卜全
■
あらすじ:
時は戦国時代、とある貧しい農村。麦の刈入れが終わる頃、農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。そして、百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。
やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出す。7人の侍が集結した後、侍たちは、農民に戦い方を教え込む。刈り入れの時期に野武士の襲撃が始まり、百姓たちは力を合わせて戦い、侍の犠牲を出しながらも、最終的に野武士を全滅させた。侍の勘兵衛(志村喬)は、「勝ったのはあの百姓たちだ」とつぶやき、農民の強さを称賛した。
この作品は、黒澤明監督の作品の中でも、特に観客のみならず、世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作。これ以降「荒野の七人」「宇宙の七人」など、この映画を手本とした作品が多く作られたのは周知の事実である。
(報告:大島かよ子、写真:石黒廣行)
■参加者から寄せられた感想(到着順)
* 丸山清栄さん(特別会員、鴻巣市)
初めて「七人の侍」を観ました。昭和29年に撮影されたとは思えないほど、迫力がありました。特に、馬が駆け抜ける場面は息を呑むほどでした。また、土砂降りの中で繰り広げられる侍と村人が心を一つにして村を守る姿には、強い絆を感じました。最後に、戦いを終えてお墓の前に立つ勘兵衛(志村喬)の姿には、深い悲しみを覚え心に残りました。 |

昼食風景-1
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昼食風景-2
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昼食風景-3
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* 伊藤堅一さん(専攻3期、上尾市)
本日の映画は1954年公開の黒澤明監督の「七人の侍」だ。映画館で入場券を買う時に、ハプニングがあった。私はてっきり今日の映画は「用心棒」と思っていたので、タイトル一覧を探すがない。グループの仲間に聞いて私の勘違いと分かり、一件落着。
映画は白黒207分の長編で、通常作品の7倍ほどの費用と1年間の撮影期間をかけたそうだ。オープンセット地は4か所で、ロケ地も静岡や神奈川の6カ所で撮影し、村の東西南北は別々のロケ地の映像を合成し、一つの村のように見せている。何本かの川が流れているが、静岡県沼津市と駿東郡長泉町の境界を流れる黄瀬川の鮎壺の滝(あゆつぼのたき)は、訪れたい場所だ。複数のカメラと望遠レンズを使用し、豪雨の中のぬかるみを走り回る人の動き、馬のいななき、壮絶な死闘が繰り返され、まるでアメリカのアクション映画のようだ。墨汁が混ざった雨を降らせて、迫力を出している。あらすじは、毎年麦の収穫が終わると野武士
約40人に襲われる村の農民が、村を守るために7人の侍(浪人)を雇い野武士と対決する物語だ。
毎年、野武士に襲われる村というと虐げられた農民を想像するが、どうしてどうして彼らはしたたかだ。40人対7人では味方が足りないので、農民を戦闘員にするために武器を探すが出てこない。しかし、7人の侍の一人が落ち武者から奪った刀、やり、鎧などを見つけ出す。落ち武者も、殺されまいと必死だろうから壮絶な殺し合いがあったであろう。また、明日の朝には野武士が総攻撃をかけてくるだろうという晩には、お酒やごちそうが出てくる。普段はあわやひえしか食べないというのに、どこかに隠しているのだ。
野武士が全滅し、侍も生き残ったのはリーダー、その仲間、若侍の3人だ。村のはずれにあるたんぼでは、村人総出で田植え歌を歌いながら田植えが行われている。その中には、若侍が密会をしている村の娘もいる。3人は田んぼを眺め、しばらくたたずんでいる。
私の記憶では、ここでリーダーが若侍に向かって「お前はこの村に残れ」といい仲間と一緒に村を離れていくシーンで終わった記憶があった。しかし映画では、3人は田んぼを眺めしばらくたたずんだ後、リーダーと仲間は黙って村を離れ、若侍は
なおもたたづむ場面で終わっている。
若侍は芯が細く武士としては務まらない気がするので、娘と夫婦になり村に残るのがしあわせだろう。
* 亀田美知子さん(専攻2期、鴻巣市)
とある村で麦の刈入れが終わる頃、野武士たちの襲来に百姓たちは
おののいていた。そこで主だった人が集まって対応策を相談したところ、若い百姓が野武士と戦うことを主張する。村人たちは怖気づいて反対するが、長老に相談したところ、侍を雇って戦火を免れた村を見た昔の記憶から、「食い詰めて腹を空かせた侍」を雇って戦うことを提案する。そこで宿場に行って、「米の飯を食べさせる!」という条件だけでなんとか7人の浪人を見つけ出して、立ち上がった。
キャストの三船敏郎、志村喬、木村功、加藤大介等々当時活躍した俳優はもういないが、一番活躍盛りで活気だっていた。その姿を見て、とても懐かしい思いがわいてきた。
怒りに燃えた菊千代(三船敏郎)も刺し違えて討死したが、野武士は全滅した。百姓も数人倒れ、侍も7人のうち4人が死んだ。残った勘兵衛(志村
喬)、七郎次(加藤大介)、勝四郎(木村 功)は、6月の爽やかな風の中で田植えをしている百姓たちをみて、「勝ったのはあの百姓たちだ!わしたちではない」とつぶやいた。
感想文を頼まれ、日常でも時を置かずに思い直してみることが必要なことだと思った。
以
上
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