|
*クラブ活動報告「映画を楽しむ会」−30
母を想う思春期の少年−『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』
−ゴールデングローブ賞外国映画賞を受賞した北欧の感動作−
|
本日の参加者の皆さん
|
・ 日 時:2018(H
30)年10月5日(金)
10:00a.m. 〜12:00p.m.
・ 会 場:こうのすシネマ
(エルミこうのすアネックスビル3階・4階)
・ 作 品:1985年(H 33年)
公開/カラー/101分/スウェーデン
・ 参加者:9名
・ 昼 食:エルミショッピングモール1階
「フードコート」でお好みのランチを
舞台は、1950年代末のスウェーデン。
主人公で、おしゃべりが大好きな少年イングマルは、いじめっ子の兄と結核を患っている母、そして、犬のシッカンと暮らしている。 |
エルミSMのフードコートでお好みの品を
注文して食べる。5名と少なかったが、
話はいつになく弾んだ。
|
「よく考えてみれば、ぼくは運がよかった。スプートニクに積まれて宇宙を飛ぶ、あのライカ犬、ぼくはそれよりマシだ」。12歳の主人公のつぶやき。心の痛み、薄幸であることが伝わってくる。夏になり母の病状が悪化し、兄は祖母のところへ、イングマルは愛犬と離れて田舎の叔父の家に行くことになる。叔父の家には、叔母さんと寝たきりの祖父がいる。イングマルは、村の子供たちと次第に仲良くなり、サッカーやボクシングに興じる。そんな村での出来事を母に話して聞かせようと思ったのに、話す前に亡くなってしまう・・・。
イングマルのやり切れなさが、行動や言葉となってひたひたと伝わってくる。その気持ちを慰めるかのように、屋根修理の男、綱渡りの名人、おかしなアーティストなど、奇人変人たちに囲まれて、少年の心もいやされていく。
男の子の格好をして胸の膨らみを気に病む少女との出会いを通して、性の目覚めも展開されていく。少年成長記の映画ではあるが、大人の心をも打つ感動作品である。
(報告:瀬山宏昭、写真:熊谷康夫) |
|
|