・鑑賞日:
2016(H28)年6月14日(火)10時〜12時15分
・作 品:「午後の遺言状」(1995年公開)
・上映館: こうのすシネマ
・参加者: 15名
<感想> 舞台は、軽井沢の別荘地。さまざまな愛の形が展開される。大女優・蓉子(杉村春子)は、長い付き合いのある豊子(乙羽信子)に出迎えられる。認知症をかかえた老夫婦の登場。妻をいたわる夫能楽師の姿に、深い愛を感じた。舞台仲間の蓉子に会えた喜びもつかの間、老夫婦は海に身を沈める。二十一年前に、老々介護のあり方を鋭く指摘している新藤兼人監督。
蓉子夫婦。豊子の娘夫婦。お手伝い豊子の真剣愛。『午後の遺言状』は、今の私たちにどう生きるのかを、野鳥の声、緑と清流に身を置きながら、考えさせてくれた作品であった。
(報告:瀬山宏昭、写真:熊谷康夫)
<eメールで寄せられた感想>
「午後の遺言状」は他人事ではないストーリーで、大変に面白かった。次回の「ドクトル・ジバゴ」は、私が学生のころ、授業をすっぽかして見に行った映画で、ロシアの革命の虚しさを通して社会の変化を描いたシネマである。
(柳原 進、専科4期)
*次回予定:7月14日(木)、
『ドクトル・ジバゴ』(1965年 公開) |
「こうのすシネマ」のチケット売り場(3階)で
会員の来場を待つ瀬山さん(左)と柳原さん |