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『砂の器』: 親と子の「宿命」が悲劇に

エルミこうのす1階の居酒屋「はなの舞」での昼食風景

・日 時:
 2016(H28)年12月19日(金)9:30a.m. 〜2:00p.m.
・ 作 品:
 「砂の器」 日本公開/1974年
・ 上映館:
 こうのすシネマ(エルミこうのすアネックス3階)
・ 参加者:9名
・ 昼 食:居酒屋「はなの舞」

 「こうのすシネマ8」ホールは、43名の観客。社会派作家松本清張の作品が、いまも支持されていることがうかがえる。
 「砂の器」は、42年前、1974年の作品。原作は松本清張、脚本橋本忍・山田洋次、監督野村芳太郎、音楽芥川也寸志で映画は出来上がっている。
 最初のタイトルバックシーン、海辺の傍らで少年が砂の山に手のひらから水を注いで砂を固めて器を作っている。その「砂の器」を並べておくと、風を受けてまもなく壊れていく。作品のテーマを象徴的に暗示しているようだ。
 2時間23分。丹波哲郎扮する今西刑事が、事件の謎を解きながら核心に迫っていく展開は圧巻である。
 難病をかかえた父(加藤嘉)、世話をする子(加藤剛)、偏見にさらされる親子。心情は計り知れない。生きていくための戸籍の偽造。名声を得たい音楽家としての立場。「宿命」の楽曲は、和賀英良(加藤剛)の心のうちを、時に優しく、時に激しく会場に流れていく。
 最後の加藤嘉演じる本浦千代吉が、加藤剛扮する和賀英良を殺人者である我が子と知りながら「知りません」と絶叫するシーン。親として共感し切なさを感じたのは、私一人ではなかったと思う。
 昼食の席で、感想や疑問が出されたのも、この作品が持つテーマ性に深く迫れたからではないかと思う。                      

      (報告:瀬山宏昭、写真:熊谷康夫)


チケット売り場の脇で、本日の参加者

「ホノルルマラソン完走」記念の
Tシャツを着て報告する松本紀久夫さん
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