映画…「マルサの女」鑑賞

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「映画を楽しむ会」活動報告‐67
国税局査察部 “  マルサの女  ” 

ヤリ手 調査官と脱税者との 虚々実々の駆け引き

本日の参加者の皆さん

・ 日   時:2023(R5)年5月24日(水)    
                 10:00 a.m.〜12:00
・ 監 督:伊丹 十三
・ 出 演:宮本信子、山崎 努、津川雅彦、大地康雄、
      岡田菜莉子
・ 作 品:1987年/日本/カラー/127分
・ 会 場:こうのすシネマ
・ 参加者:12 名
・ 昼 食:アジアンスパイシー レストラン「サモサ」

<解説> 報告者:瀬山宏昭
 今から36年前、私が43歳の時に上映された作品である。当時、俳優伊丹十三が監督に転身した作品のため、大いに話題になった映画である。
 税務署のヤリ手調査官・板倉亮子(宮本信子)は、とあるラブホテルのオーナー権藤(山崎努)の調査を開始する。だが、権藤は一筋縄ではいかない手強い相手だった。事業者(オーナー)・銀行 ・裏社会(暴力団) ・ 政治家とのつながりの中で、様々な展開がなされていく。法の目をかいくぐり、利益を得ようとする集団の様々な仕掛けの中で活動していく場面には、ぐんぐん引き込まれていった。
 しかし、調査官 板倉亮子の献身的な行動は、権藤と息子との葛藤の間を取り持つことになり、唯一人情の世界を取り戻していく場面に救われた。脇役の津川雅彦、岡田菜莉子らの懐かしい姿も見られた2時間7分の映画であった。 

<参加者の感想>
◆ 加藤 照 さん (未来R3、北本市)
 脚本・監督は奇才(鬼才・機才)伊丹十三、主演の男女は夫唱婦随の宮本信子と盟友の山崎努。脇もかつての名優が固めており、これだけでご飯が十分美味しく食べられる、そんな期待感を裏切らない、伊丹作品であった。幕開けから落ちまで本田俊之のムーディなテンポのいい音楽が効果的で、36年前の作品でありながら、色褪せない、あっという間の2時間7分であった。
 舞台は東京国税局査察部(通称マルサ)、ハイライトはヒロインが一税務署から栄転、日本最強のタックスプロの一員となり、脱税手口の摘発プロセスを見せる所。色と欲に染まるラブホテルやパチンコ屋の抜け穴調査、暴力団と銀行に軟硬織り交ぜ解いていく手法、愛息の立ち位置と将来を気遣う親心の見せ方、社会の暗部に身体を張って取り組んでいる実力組織の活躍ぶりを、見事に表現している。作品全体を通してとてもコミカルで、ある意味ハッピーエンド的終わり方で良かった。
 亮子(宮本信子)の権藤(山崎努)に対する示唆をもって、結びとしたい。
 「これからは不正に手を染めず、父親としてどんな時も法令を遵守し、子供に逞しく生きることを伝えて行って欲しい。あなたならできる。息子も父親の背中を見て育っており、才覚もありきっとできる、分かる子と思う。」
 なお、終了後に集合写真を撮り、エルミ鴻巣ショッピングモールの2階を通り抜け、1階のアジアン レストラン「サモサ」での昼食会にも参加した。久々の皆さんと食べるランチのカレーは、同じインドでも北本のと少し味が違っていた。私は、キーマカレーとサラダとマンゴラッシーを注文した。ナンではなく、サフランのような黄色いライスで日本の米と違い、あっさりして美味しかった。                        
              (編集・写真:熊谷康夫)

昼食は、エルミ ショッピング モール /
一階
「サモサ」でインドカレー


「コロナ禍」の仕切り板が消え 会話が弾む


ナンが大きいので皆さん びっくり!


手前がチキンカレーセット




季節の花が綺麗な鴻巣駅東口 風景
(2023/5/24【水】)

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