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史跡巡りクラブ 第2回
イベント 実施日 2023(R5)/7/7(金)
「行田市の古代蓮の里とさきたま古墳群」を訪ねて
(紀行文) 北本/加藤 照 |
蓮の花は近年になく盛況 平日の(金)であるが駐車場は満車
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日 程・参加者:2023(R5)5年7月7日(金)9:00a.m.〜3:00p.m. 14 名
行田市は古代に始まる歴史の宝庫と感じる。埼玉県名の発祥の地であり、「彩央会」のメンバーにとっては正にホームグランド、馴染みの地とも言える。中世から近世に掛けては老中の城、関東七名城と言われ忍城を舞台に数多の攻防が繰り広げられた。行田の経済、伝統文化を支え続けた足袋蔵の名残が市内各所に散見される。行田市は埼玉県の北部寄り、関東平野のほぼ中央にあり、利根川と荒川という二大河川に挟まれたこの地は、水上交通の要衝であったと言われ、古代のロマンを漂わす古代蓮と日本有数規模のさきたま古墳群集積がある。今回のツアーではJR行田駅前から行田観光拠点
循環バスに乗り、観光の中心の忍城のバスターミナルから2つ目、1つ目にあるこの地を訪ねた。
参加人数は14名。前回の草加宿に比べ半減したが、多くはリピーター(歴史ファン)で、始めに古代蓮
会館展望台に昇りギネス記録を持つ日本一の面積の田んぼアートを鑑賞した。同時に園内各所に広がり約
12万株の古代蓮がピンクの花を咲かせており壮観。周囲を山で囲まれており上空から全体を捉え、地上に降りては記念写真を撮る。
古代蓮は約50年前、公共施設を建設する際に出土した1400〜3000年前の地中の種子が自然発芽、開花したもので、花蓮の見頃は7月中旬の午前中であり、日が高くなると花が閉じてしまうという。そのため、古代蓮会館では、午前9時頃までの来場を呼び掛けていた。ゆえに、行程の最初に古代蓮の旬を鑑賞いただこうと計画した、いかがでしたでしょうか。今年は花弁が多くて素晴らしいという、蓮の甘い仄かな芳香が園内に漂わせており、まさに花蓮の名所に相応しい原風景である。
続いて訪れたのは国指定の特別史跡、「埼玉古墳群」で行田市大字さきたま
にあり、5世紀後半から7世紀始め頃までにつくられた9基の大型古墳が群集している。昭和13年に国の史跡に指定され、令和2年に特別史跡に指定された。文化財でいえば国宝にあたるこの遺跡は古代の東アジアにおける古墳文化の様相を伝える貴重なもの。世界文化遺産への登録も目指しているという。昔から為政者も庶民も共に平和に暮らしてきた住環境があったと思われ、古くはヤマト王権との密接な結びつきを示すものと推測される。
先ずはさきたま史跡の博物館の学芸員による説明を聞いた。その後国宝の展示室を見た。 写真の左奥に忍城が見えた
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次に今年4月に史跡の博物館に隣接して開設されたお土産店、古墳テラス(以前は田舎っぺ)で休憩、お買い物を頂いた。続いて各古墳を散策、鈴木部長に補足説明を頂いた。今回は丸墓山古墳、稲荷山古墳、将軍山古墳の3ケ所を見て回った。さらに鉄砲山古墳については名前の由来を解説頂いた。
(1)
丸墓山は埼玉古墳群唯一の大型円墳、日本最大級の大きさ、戦国時代に石田三成が忍城を水攻めにした際、城が見通せるこの古墳の上に陣を張ったと言われる。石田堤の名残も見た。
(2)
稲荷山は埼玉古墳群の中で最初に発見された大型の前方後円墳で、金文字が刻まれた鉄剣が出土し、国宝に指定されている。
(3)
将軍山は横穴式石室で、武器、馬具など多種多様な副葬品が出土しており、古墳内部は展示見学館になっている。入口に据えられた武人が馬に跨っている姿は凛々しい。 写真:将軍山古墳入口
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いずれの古墳も一見の価値がある。記念写真後、徒歩数分の場所にある一寸一(ちょっといち)で、昼食、堀炬燵席で銘々人気の海鮮丼、釜めしのチョイスを頂いた。美味しいと評価を頂きました。食後は循環バスで元来た道を戻り、解散した。終日爽やかな好天に恵まれ、無事に行程を終了しました。皆様お疲れ様でした。
次回は、日高方面、高麗神社、巾着田を予定しております。現在計画中です。部員の皆さんご参加ご検討のほど宜しくお願い致します。
文責 : 加藤 写真:花形
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一寸一(ちょいといち)で楽しい昼食
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